
カサブ石鹸の故郷「カサブ村」
カサブ村はシリア北西、トルコ国境の近隣にあるアンサリア山脈のふもとの小さな村です。地中海沿岸の港町ラタキアから約45km内陸に位置するシリアのリゾート地として知られています。
海抜約850m。山脈のふもとにあるため、そこはシリアの持つ砂漠のイメージとは異なり、ローレルの森に囲まれた緑と水の豊かな山村です。人口は3万人。その内80%はアルメニア人(第一次世界大戦で難民となり、トルコから逃れた)。20%はアラブ人です。
主な産業は農業で、りんごの産地です。
1942年に、シリア国内で良質なローレルオイル(月桂樹オイル)が採れていたカサブで、はじめて釜焚きの石けんを製造しました。
伝統的な(アレッポの)釜焚き石けん造りの技術と、良質な原料により、カサブ産の石けんの品質は、シリア国内でも高く評価されていました。
以後石けん造りは後世に受け継がれていきますが、現在は一つの製造工場を残すだけとなり、そこの責任者として石けんを作り続けているのが、カサブ石けんの製造者のスティーブ夫妻です。
1989年に夫妻は、シリアの伝統的な石けん造りの経験を生かし、「新しい世代の石けんを…」という思いで造り出したのが、クールソープのカサブ石けんでした。
現在夫妻は、日本のみならずアメリカ、ヨーロッパへもカサブ石けんを輸出しています

一番右のヒゲの方がスティーブさん
「私たちが目指しているのは、お客様からただ一言“いい石けん”と言われるような、シンプルで良質な石けん造りです」
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